【実録】これがパワハラだ ~煉獄編 ④それでも一番尊敬する上司~
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はいフォイです。時間が空いてしまいましたが煉獄編最終回です。
今までのおさらい
今日は前回落としつくしたので褒めちぎります。正直、一部はありたい上司の像です。
この目標数字は俺が本部に与えられたものだ
銀行は各支店に向けて半期ごとに目標数字を割り当てます。
各支店はその目標数字を達成するた為に連日厳しい営業や厳しい叱責に耐えております。
ほとんどの支店長は、各自の超える目標だと言って一方的な割り振りをし、達成できない時は殺すぐらいのことを言います。
もちろん、この支店長も数字は絶対達成ということを言っていました。
しかし大きく違う部分は「支店の数字は支店長が全責任を負うもの」であると全員の前で宣言したことです。
彼はそのあとこう続けました。
「俺の数字を達成するのを手伝ってほしい。全部の責任は俺が持つ。だから、俺の支持の通りに動いてくれ。失敗したっていい。全力で臨もう。」
なんともスポ根丸出しです。
でもこのアツさは嫌いじゃないです。
誰よりも働いて誰よりも数字をとる
そんな支店長は有言実行です。
いつも一番早く支店について仕事をして、いつも一番遅くまで残って仕事をしていました。当然、休日も出勤しておりました。
そして、なかなか数字が上がらないという時期、支店長自ら一緒に外回りをして、数字をとって勝ち負けを競っておりました。
どんな環境でも数字は取れる。やってやろうぜ。
彼の口癖でした。
飲み会では無礼講
飲み会では全力で馴染もうとします。よく、役職の重ねた人は過去の栄光と実績を話して周りからの称賛を得ようとしますよね?
クソでしかないですよね?
そこの所、彼は過去の自分の失敗談を引き合いに出して褒めまくる。支店全員をほめる。年上の部下もパートの女性も、私も例外ではありませんでした。なにより、若い連中はお金を払いませんでした。
さて、この支店長が配属してきたときに一度飲み会でやらかしまして。一番年上の再任用の方に私がすごく飲まされた時に、先輩と支店長で地元の駅まで送ってもらいました。その途中、意識朦朧の中、嘔吐してしまい、飛沫を支店長のスーツにかけてしまいました。もちろん翌日すぐに謝りました。「飲みすぎは気を付けろよ。また飲みに行こうな。」こんな返しをされては、頑張らないわけないです。
退職してから会ってもほめてくれる
実は私が退職した後に飲みの席を一緒にすることがありました。
その時も「今も頑張っているな。大丈夫か?」
と優しく声をかけて頂き、「お前ならどんな環境でも大丈夫。」とお話しして頂きました。
正直、ここまで仕事と人に対して真剣になれる人に会ったことがないです。正しいことは全力で肯定し、間違っていることは全力で叱る。実際に転職を考え行動を起こしていましたが、今考えるとこの支店長の下で働いたことは人生にとってプラスだと思うし、ほかの人よりもうまく上司という役職を想像できています。
この支店長とこれからも一緒にやっていくのか。そんな絶望と期待が入り混じっていた3月30日、私に都内店舗の異動辞令が下されました。
田舎店舗で頑張って良かった。支店長を信じていて良かった。
そんな想いは儚くも露と消え、史上最悪のどん底まで突き落とされることにまだ気づいておりませんでした。
煉獄編 終幕
次は悪夢編です。正直、煉獄よりひどい地獄が思いつきませんでした。しかし、夢なら覚めてほしいと毎日思っていたので「悪夢編」とさせていただきます。
皆様も、良い上司ライフを。
上司の方、部下にちゃんと「上司」を見せていますか?